米誌ウォールストリート・ジャーナルは3月13日、「世界黄金協会が13日に発表した報告書によると、世界各国の中央銀行は米ドル・ユーロ準備高を減少し、金や円、人民元を含む新興代替商品への投資に転じている。このすう勢は、特に新興市場において継続される見通しだ」と伝えた。
同報告書は、「米ドルは依然として世界の主要通貨だが、その主導的な地位を長期的に維持できるかについては、不確定性が存在する。金市場は参入が容易で、流動性が高く、人民元などの投資が選択する理想的な代替商品になっている」と指摘した。
世界黄金協会の政府事務担当者のAshish Bhatia氏は、「これを鑑み、世界各国の中央銀行は米ドル・ユーロ準備高を減少し、金や円、人民元を含む新興代替商品への投資に転じている。しかし一部の新興代替資産の規模と収益性は、依然として限られている。新興代替資産と比べ、金の経済・周期性リスクに対する敏感度は低い」と分析した。世界黄金協会は、世界各国の中央銀行は20年間に渡り金を売却してきたが、2010年に金の購入者になったと称した。