この重要な時期に、日本はメタンハイドレート開発の技術進歩を発表したが、その狙いは何か?安倍首相の2月訪米の重要な議題は、シェールガス輸出の要請だ。これには「引き延ばし策」の可能性があるだろう。
東日本大震災後、日本は赤字時代に突入した。今年1月には1兆6000億円以上の貿易赤字が計上され、単月としては過去最多を記録した。その主因は、液化天然ガスの輸入量の増加だ。
米国のシェールガスは非常に安価だが、日本に販売するならば高額になる。米国から日本に輸送するだけで、100万BTU当たり8-10ドルになってしまう。それならば、安価なシェールガスは米国人にしか利益を与えないことになる。これでは日本企業のライバルに塩を送ることになってしまうのではないか。