三十数年の改革、開放を経て、中国は大きく発展をとげ、まだ発展途上の国ではあるが、近代化、小康社会の全面的実現という目標、到達点が視野に入ってきた昨今、人々はチャイナ・ドリームをモヤモヤとした将来像というよりも、そのうちに現実となるものとして感じるようになっている。
しかし、前進途上にはまだまだ解決すべき課題が多いことも確かだ。外国の新聞には、大気汚染、交通渋滞、環境汚染、食品安全などいろいろ報じられているが、中国自身こうした課題の存在をはっきりと見て取っており、今その解決に取り組み始めているところである。たとえ前進途上に大きな困難があろうとも、勇往まい進する決意が表明されている。
チャイナ・ドリームの現実化を目指すことがコンセンサスとなりつつあり、改革、開放の次なるプロセスはこれまでより豊かなものとなることは間違いない。