BRICS銀行はこのほか、BRICSの実務強力の基礎を一段と突き固め、各国の関係を緊密化することにもなる。BRICS協力はBRICS開発銀行という実体ある協力機構を得ることで、概念や対話枠組みから現実的な経済組織へと変わる。BRICSの実務協力の深化、協力分野の拡大に資することは間違いない。将来的にはBRICS銀行、二国間または多国間通貨スワップ協定、相互融資、貿易投資協力基金や緊急準備基金の共同設立を通じて、一段と二国間貿易の自国通貨決算を推進し、自国通貨の国際化を促し、米ドルとユーロに対する依存度を下げることができる。
習近平主席は「志合う者、山海を遠きとせず」と述べた。BRICS各国の政治体制、経済構造、民族文化は異なり、歴史や地政学的原因による利益衝突、民族的積怨も依然存在し、各国間の協力を天衣無縫とはいかなくしている。だが世界ガバナンス構造と国際金融システムの改革、金融協力の深化において、BRICS各国の訴えと根本的利益は一致している。BRICSは開発銀行設立の具体的詳細について早急に合意できるはずだ。
BRICS銀行の1日も早い設立を心待ちにしている。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月29日