オーストリアの週刊誌「Profil」は3月29日、「1隻の大型船が間もなく到着」と題した記事を掲載した。内容は下記の通り。
世界中が「アメリカン・ドリーム」を知っているが、「チャイナ・ドリーム」については余り知られていない。習近平国家主席は先ほど、チャイナ・ドリームに関する説明を行った。チャイナ・ドリームとは聞こえがいいが、実現は容易なことではない。しかし中国はこれまで、過小評価を許してこなかった。中国は今日、すでに世界2位の経済大国に台頭した。中国はわずか2年内に、世界一流の海上大国になるという重大プロジェクトに取り組んでいる。
約580年前、中国は世界一流の海上能力を持っていた。中国の航海士・鄭和は船隊を率い、七度の大航海を敢行した。しかし明王朝の皇帝は1436年に、艦隊の解体を命じた。一部の歴史学者は、これは儒教思想を尊ぶ政府が、海外貿易によるリスクを懸念したためとしている。また中国は当時すでに、「世界の中心」となっていた。これは中国の帝国時代の終結のスタートラインとされている。