先日オバマ大統領がマイアミ港で演説を行い、国民に「メイドインUSA」を買うことを促したが、大統領の後ろに映っていた重機のロゴはZPMC(振華重工)だった――そんな滑稽な一幕が笑い話となっている。アメリカ紙「僑報」は4月2日付社説で、「メイドインチャイナ」の締め出しは「メイドインUSA」を救う良策とは決して言えないと主張している。米中両国の製造業にはそれぞれの優位性があり、また、ともに困難にも直面している。ならば両国が補完し合うことによってウィン・ウィンの関係を実現できると述べている。
この社説によれば、アメリカ市場には「メイドインチャイナ」が数多く存在する。在米中国人が国に帰省する際、友人のために買ったプレゼントが思いがけず「メイドインチャイナ」だったという話は珍しくない。もしアメリカが貿易障壁によって「メイドインチャイナ」を締め出し、「メイドインUSA」の振興策とするならば、それは的外れな施策である。オバマ大統領の演説の時と同様、アメリカ国旗が一時的に中国ブランドのロゴを遮ったとしても、風が吹けば本当の姿が露わになる。グローバル市場の法則から見れば、市場が求めるものを供給することが正常な経済状態である。製造業は、需要の旺盛な市場に集まってくるものだ。