社説はまた、米中両国の製造業は、パイの奪い合いをする関係ではないと主張する。アメリカは製造業分野において一貫して強者である。確かにこの数年、重要な生産拠点を新興国に移しているとはいえ、核心技術は一貫してアメリカの手中にある。アメリカ製造業の復活のために解決しなければならないのは、数多く存在する政策障壁のほうである。一方、「メイドインチャイナ」から見れば、労働コストの上昇、物流コストの高止まり、資源の高騰などによって、コストの優位性が揺らぎ始めている。それと同時に、環境破壊がすでに国民の重大な課題となっており、中国の製造業は産業構造の転換を迫られている。いま「メイドインチャイナ」は新たな競争優位の手段を模索している。例えば技術革新、中核となる部品の掌握、重要設備の生産、生産レベルのさらなる向上、新興産業の振興などだ。
最後に社説は、米中両国は製造業でそれぞれ優位性を持つと共に、異なる困難を抱えていると指摘する。強みを持つものが迅速に問題を解決していくことで、両者共に負けない力を持つ。両者が共に努力し、補完し合うことでウィン・ウィンの関係になれる。「メイドインUSA」が再度「メイドインチャイナ」に出会うとき、もう苦笑いはすることはない。笑顔だけが見られるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月6日