中国経済の発展の潜在力は主に二つの面に反映される。一つは、中国と先進国の技術水準の差、産業の差が尚も極めて大きいこと。そのため、産業の高度化、技術のイノベーションにおいて、まだ後発の優位性を十分に生かすことができる。また、インフラのハード面において、地方政府の債務規模が依然大きく、今後の更なる改善が必要である。もう一つはインフラ整備のソフト面での様々な措置である。発展途上国として、モデルチェンジを進めている国家として、制度面で歪みが生じるのは必然的なことである。経済発展には不断の進歩と改革が不可欠であり、李克強総理が就任以来、「改革こそ中国にとっての最大のボーナス」であると強調してきた理由でもある。改革は確かに効率を引き上げ、中国の経済成長を促進することができる。「これらの要素を考慮すれば、中国は今後20年間、年間8%の成長率を維持する潜在力があると私は考える」と林氏は述べた。
「この潜在力が現実のものになるかは、改革を推進し続けられるかどうかにかかっている」と林氏は話す。