昨年10月以降、人民元は対円で25%以上上昇した。この状況が続けば、日本製品は大幅に値下がりし、日本が中国最大の輸入相手国に急成長する可能性が高い。一方、中国の競争力低下は回避できないだろう。これは中国にとって嬉しい知らせとはいえない。
まず対応しなければならないのが人民元の為替レート政策だ。人民元は単にドルに連動するだけでなく、通貨バスケットを注視する必要がある。
最近の市場の動きをみると、人民元は依然として切り上げ圧力にさらされている。これはまた中国が明らかな資金流入に直面しているということだ。こうした一種のコントラストは中国の利率水準が相対的に高く、世界の資本が人民元に好感を持っているためで、より重要なのは人民元のレート変動が非常に小さく、人民元保有のリスクが低いためだ。低リスク・高利息の通貨保有はどうみても悪くない取引だ。