この角度からいうと、人民元為替レート形成メカニズムの改革はまだ遠い道のりといえる。中国の中央銀行は通貨バスケットを注視するとともに、人民元相場の取引区間を引き上げ、為替変動幅を拡大することで資本の一方的な流入を抑制する必要がある。多くの研究がこれと同様の観点を示している。
また、中国中央銀行は米ドルを仲介するのではなく、人民元と他の主要通貨との直接取引を奨励すべきだ。そうすることで徐々に金融市場における「脱ドル化」が進んでいく。さらにドルの外貨準備高を多角化し、より多くの金を保有することで外貨準備高の損失を相殺する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月11日