◆資金の充実さが引き続き景気回復を下支え
当面の経済データを見ると、国内の景気回復は依然力不足である。
中国国家統計局の発表によると、3月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で1.9%低下、下げ幅は再び拡大し、国内の需要、中でも工業の需要が弱いことが分かる。PPIの回復力が乏しいことにより、企業は貸付金利の高止まりに直面し、投資や在庫補充の意欲を抑制されることで、需要の回復を妨げている。
3月の購買担当者指数(PMI)データもまた、経済回復が力不足であることを示している。第一に、内需関連の受注の回復幅が小さく、輸入関連の受注が縮小傾向にあり、都市化関連の内需もやや弱いことがわかる。第二に、生産高の拡大は予想を下回り、完成品在庫が過剰状態に戻っている。第三に、原材料在庫が仕入価格の季節要因による低下傾向を逆らって低下した。3月、原材料在庫は前月比で2ポイント低下し、縮小傾向が続いた。
しかし、アナリストは「第1四半期、市場における資金の充実さが経済成長の後押しにプラスに働いた。当面中立的金融政策が維持される見込みで、第2四半期においても、流動性の緩和傾向が引き続き中国の景気回復の下支えとなる」と見ている。
「中国証券報」より 2013年4月13日