中国で急速に拡張する高速鉄道網は現在、世界で最も忙しい鉄道網になった。陳さんが今回乗車したのはG511高速列車で、北京から武漢まで5時間しかかからない。陳さんは長距離旅行の場合は航空機を選択するが、6時間以内の出張であれば迷わず高速鉄道を選択するという。
世界2位の経済大国として豊富な資金を持つ中国は、海外の鉄道技術の導入を急ぎ、本国の高速鉄道網を構築しようとしている。2007年に1本目の高速鉄道を開通させてから、中国高速鉄道網の総距離は9300キロに達した。
北京交通大学で経済学を教える趙健教授は、「中国は10年もかけずに、日本と欧州が40年を費やし建設した高速鉄道を持つようになった」と感慨ひとしおだ。趙教授は中国の高速鉄道の飛躍的な発展を疑問視することもあったが、数回乗車すると深い感銘を受け、「私は日・独・仏・韓および中国台湾で高速鉄道に乗車したことがあるが、わが国の高速鉄道は世界で最も安定的で最速の高速鉄道だ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月16日