現在の新課題は主に、都市化の外部効果、とりわけ土地接収や環境悪化などの厄介な問題である。「中国発展ハイレベルフォーラム」ではこの二 つの問題に対応するため、「生態都市」という枠組みを提出した。集約型の土地利用や地方交通のハイブリッドモデル、軽量建築素材、非炭素エネ ルギーなどの奨励を含む、新型都市化モデルを推進するための奨励メカニズムである。
中国の構造転換について注目すべき第二の点は、社会保障ネットワークを重点的に強化し、現代消費社会の柱とする方向性を取っていること。中 国政府はすでに、公共サービスや福利を戸籍所在地以外で受けることができないという従来の戸籍制度の問題に注意を払っている。とりわけ約1億 6千万人にのぼる底辺の農民工(出稼ぎ労働者)が、医療や教育など政府による社会保障を受けられないことは、深刻な問題となっている。
第三の点は、私がフォーラムで得た最終的かつ最も重要と思われる点である。それは中国の新たな指導者陣が分析やリスク評価、シミュレーショ ンに長け、難題解決のための新たなプラン作りに優れているということである。中国はさらに、全面的な経済戦略を練るための大量な資源を集めて いる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月18日