▽資産の損失は大きいが、四川は「消化」する力がある
華教授によると、被災地域や地震の破壊力をみると、今回の地震による資産の損失は深刻だが、四川省や中国全体の経済への影響は限定的だ。雅安市は四川省の経済の中心ではなく、環境産業を主な産業としており、市の国内総生産(GDP)が省のGDP全体に占める割合は小さく、地震による資産の損失は完全に「消化」することが可能だという。
2008年の四川大地震では、国全体の経済的損失は8451億元に上り、四川省の被った損失が全体の91%を占めた。それからの3年間に、同省の被災県142県で復興再建のために拠出された資金は1兆7千億元に達した。
同省関連部門が発表した公開の情報によると、経済的損失の報告を行った漢源、石棉、ケイ経3県の損失は1億5千万元を超えた。華教授は、「経済的損失のデータの統計を短期間でまとめることはできない。今はなんといっても人命救助が最優先だ」と話す。