2013年会計年度も円安が続けば、日本自動車メーカーは過去最高の利益を獲得するだろう。トヨタの場合、円がドルに対して1円安くなるたびに、350億円の収入が生まれる。トヨタが設定した通年の為替レートは平均1ドル=83円だが、1ドル=100円に達した場合、この相場の差額だけでも6000億円の収入を得ることになる。
主要自動車メーカーの株価はすでに2008年前の水準を取り戻しており、株式市場は自動車メーカーの将来性を見て取っている。しかし企業の利益が為替レートに依存しすぎることで、2000年頃の円安バブルが再発することを懸念する声もある。