第一汽車集団の乗用車子会社、一汽轎車がこのほど発表した第1四半期業績報告書によると、同社は2013年第1四半期に3-4億元の利益を創出し、2012年以降の巨額の赤字から脱却した。同社は2012年第4四半期だけでも、4億4500万元の赤字を計上していた。招商証券や中信証券の自動車業界アナリストは、「大幅な円安が同社の黒字化の主因だ」と指摘した。中国網が伝えた。
◆円安で輸入コストが3億元減
一汽轎車の2012年の輸入額は約60億元となった。2013年第1四半期の輸入額を仮に15億元として計算すると、円相場が20%低下したことにより、同社の輸入コストが3億元減少することになる。
一汽轎車の主要製品には、一汽マツダのマツダ6(日本名:アテンザ)、中国自動車メーカー奔騰のB50、B70、B90、および第一汽車の高級車ブランド「紅旗」が含まれる。そのうち主力製品のマツダ6とB70の、エンジンやトランスミッションなどの部品は、日本から輸入されている。大幅な円安は、同社のコスト削減に大きな影響を与える。