中国の今日の改革は初期の経済構造転換の時より難度が高い。例えば、企業全体のわずか2%にあたる国有企業が企業の総資産の40%を占めるため、国有企業の政策の影響力はかなり大きい。ただ中国がロシアの歩んだ道を進むことはないだろう。逆に中国政府の手中にある富で改革能力の大幅な増強が図れるだろう。
この30年間、体制の柔軟性が中国経済の軌道修正と急成長のカギだった。重要なのは今後も政府が外部の影響を受けずに政策決定の独立性を維持することだ。簡潔に言えば、政府が長い目で体制の開放性を維持すれば、意義深い新たな改革を実施できる。(復旦大学中国経済研究センター主任 張軍)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月9日