経済が直面するリスクと難題は依然多く、一部の既存問題がやや際立っている。それは経済を安定して運営するための基盤がまだ固まっていないためであり、内生的成長力を更に強化する必要がある。輸出、不動産などの既存のけん引力が弱まる状況下において、投資は引き続きインフラ設備と国有投資の後押しに頼らなくてはいけない。一部の企業の負債とレバレッジ水準が上昇し、地方政府の融資プラットフォームの融資ルートはより一層複雑になっている。資源・環境にかかる負担は重く、制限は厳しくなっている。
主要経済国の緩和的な金融政策は進み、日本は市場予想を大きく上回る規模の緩和策を打ち出し、一部の中央銀行は金利の引き下げを続けている。海外資金の流入増加が国内の信用拡張を後押しし、金融のマクロ調整をより一層難しいものにしている。