香港株式市場は最近、複雑な外的環境に直面している。一方で、世界的な金融緩和と楽観的な経済データの後押しを受け、欧米の株式市場が堅調に推移している。他方、金利差の影響でホットマネーが引き続き中国内陸部市場に流入しているにも関わらず、弱いファンダメンタルズ(経済指標)により、資金のA株市場に対する意欲には限りがある。14日付中国証券報が伝えた。
このような背景の中、流動性が下支えとなったことで、香港株式市場は徐々に内陸部A株の圧力から抜け出し、欧米市場に追随して上昇傾向へと転換していた。ハンセン指数は累計で8%を超える上げ幅を記録した後、13日には利食い優勢の展開となった。予想を下回る内陸部のマクロ経済データと米ドル高が進んでいることは、香港株式市場が調整局面に入った主な原因であると見られる。
「中国証券報」より 2013年5月14日