中国人民銀行(中央銀行)が先般発表したデータから、4月の中国の外貨買い入れポジションが5カ月連続で増加したことが明らかになった。16日付中国証券報が伝えた。
発表によると、4月の中国金融機関の新規外貨買い入れ額が2943億5400万元で、4月末の外貨買い入れポジションが27兆3630億元に達し、2012年12月以来5カ月連続の増加となった。
アナリストは、「経済が穏やかに回復している中、世界的な過剰流動性や人民元高観測の再燃、国内企業と住民の外貨保有意欲の低下が外貨買い入れポジションの増加につながった」と見ている。また、「世界の経済・金融情勢に大きな不確実性があるため、今後外貨買い入れポジションに大きな変動が発生する可能性もある」と指摘している。
「中国証券報」より 2013年5月17日