中国証券報:ホットマネーはどのような方法やルートで国内に流入するのか。
陳炳才氏:現在、ホットマネーの流入ルートは主に二つ。一つは企業である。つまり、企業の貿易や国内外での決済によって流れ込む。二つ目は商業銀行の外貨貸付である。外貨貸付残高は現在、外貨預金残高を大幅に上回っている。2012年11月かの外貨貸付と外貨預金の比率は約158%、2013年4月には173%まで上昇している。
中国証券報:先般、外匯局は『為替資金の流入管理強化の関連問題に関する通知』を発表したが、関連する監督・管理部門は引き続き、ホットマネーに対する監督・管理を強化するのか。
陳炳才:ホットマネーによって、中国の外貨準備高は増加し続けている。外匯局はこの状況に対し、何かしらの措置を取る必要があり、資金の流入を抑制しなければならない。外匯局は既に商業銀行に対し、外貨持高を拡大するよう求めている。これにより、裁定取引におけるリスクも高まることを意味しており、人民元為替相場の双方向の変動にプラスに働くことで、上昇観測の抑制にある程度の効果を発揮する。