中国の不動産と株式投資はいずれも価格シグナルを発することができ、これらの価格シグナル間ではバランスが保たれているはずである。仮に価格シグナルで、「中国の投資収益率は非常に高い、或いは投機性が強い」であれば、利ざやを稼ぐことを目的とした投機資金は大量に中国に流入する。投機資金の流入を抑制するには、総合的な政策を実施するべきであり、政策を組み合わせ、為替相場、金利、輸出税還付の三つの面から着手する必要がある。
一、今のところ、預金金利引き下げの可能性は大きくないが、貸出金利を引き下げることはできる。貸出と預金の金利差は1.5―2ポイントまで縮小するのが望ましい。現在の金利差は3ポイント前後と大きすぎる。二、人民元為替相場の上昇観測は依然存在し、人民元為替相場システムは合理性に欠けており、改善する必要がある。三、中国の製品の大部分に対し、輸出税還付を撤廃すべきである。
上記の3つの面の政策に加え、資源価格を合理的な水準に調整することで、今後、不動産市場にしても、株式市場にしてもホットマネーの投機取引のリスクは大幅に増加する。
「中国証券報」より 2013年5月17日