ANZの報告書は、「人民元の基準値の上昇傾向とマクロ経済は対照的な動きを見せており、この間、工業生産がやや低迷すると同時に、輸出が大幅に縮小し、インフレ圧力も著しく低下した」と指摘。人民元の過去数カ月の動向もまた、他のアジア諸国の通貨とは反対の動きを示している。このような動向は市場にとっては実に不可解なものであり、中国が新たな為替レート制度を実施していることを示しているのか、
或いは周期的な要素の影響を反映しているようである。一部の市場研究者は「このような動向は、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の対米ドルの許容変動幅を拡大する可能性があることを示している。人民銀の関係者が先ごろ示した立場も、そのような観測が高まることに繋がっている」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月23日