月末の要素を受け、徐々に緩和に向かう資金需給状況に再び波乱が生じた。短期・長期金利は5月30日に、全面的に反転上昇を示した。市場関係者は、「納税および銀行の月末審査の最終段階に差し掛かり、短期資金の供給不足が際立っている。しかし6月上旬には、資金需給状況に季節要因による改善がもたらされる」と指摘した。しかし銀行の超過準備の減少および外貨買取専用資金の増加率の低下を鑑みると、6月中・下旬の資金需給状況が悪化する可能性があると見られる。中央銀行(中国人民銀行)はフレキシブルに公開市場の操作を調整し、流動性の全体的な安定を維持するだろう。31日付中国証券報が伝えた。
5月30日は、前年度の企業所得税納税の締切日で、これに月末審査および中央銀行の公開市場吸収オペによる影響が加わり、徐々に緩和に向かっていた資金需給状況が今週より再び逼迫している。銀行間レポ市場において、翌日物および7日物レポ金利が、それぞれ35、47ベーシスポイントの大幅上昇となった。
市場関係者は、「5月の最後の取引日に、市場の資金需要は増えるばかりだが、6月前半に資金需給状況が再び改善される可能性がある。これは納税および月末の審査による要素が6月前半になくなるためであり、また6月前半の公開市場には約3000億元の流動性補充があると見られるためだ」と分析した。