この3人は西側諸国から中国に留学する学生の縮図だ。彼らの訪中目的は学習か、もしくは文化面の「冒険」だが、より多くの目的は、競争の激しい人材市場で優勢を占めることだ。西側諸国の大学に留学する中国人が増加する一方で、中国で学習する外国人留学生数も急増している。中国教育部のデータによると、2011年の中国における外国人留学生数は10%増の29万人以上に達した。
外国人の中国留学を促しているのは、中国政府が制定した戦略によるものだとする専門家もいる。学術・教育設備への投資を通じ、世界の中国文化・中国語への理解を促進し、中国の「ソフトパワー」を強化する。これと同時に、米国およびアジア・ヨーロッパの政府もまた、本国の中国研究プロジェクトに投資を行い(中国政府との提携によるものが多い)、新世代の「中国通」を育成している。