米経済誌「フォーチュン」が主催する2013年フォーチュン・グローバル・フォーラムの第一弾企画として、中央電視台(CCTV)の経済チャンネルと同フォーラムが6日に共同フォーラムを開催した。テーマは「グローバルビジネスの移転:新興市場の魅力」。同フォーラムでは企業が新興市場に進出するにはどうすればよいかが話し合われ、出席した不動産大手・大連万達集団株式有限公司の王健林董事長(会長)は、新興市場に適応する上での核心は、現地の市場と消費者を尊重することだと述べた。
王董事長の発言の主な内容は次の通り。
一部の米国企業が中国で金を稼ぎたいと考えながら、自分たちの尊大で支配的な立場を示そうとする。このところ大人気の映画「アイアンマン3」は、中国市場を尊重せず、中国の消費者を尊重しないという誤りを犯した格好の例だ。中国人俳優2人を起用したものの、ちょい役で出演させた。さらにひどいのは、北米地域ではこのシーンをカットし、北米版として公開したことだ。米国の映画会社がこのような姿勢で中国で金を稼ごうとしているなら、中国市場を尊重せず中国の消費者を尊重していないといえ、こうした企業は中国で失敗する。「アイアンマン3」の公開と同時期に、中国のある映画監督が日々の暮らしをテーマにした小品を撮影しており、コストは少ないが、鑑賞料金は「アイアンマン3」と同じだ。
外国企業が中国で成功を勝ち取りたいと願うなら、または新興市場で成功したいと望むなら、「アイアンマン3」の例をみて、米国の基準やインドの基準や中国の基準というような多重基準を取るべきではない。どの産業でも、新興市場で成功したいなら、現地の市場と現地の消費者を自国や所在国の市場と同じように尊重しなければ、成功はおぼつかない。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月7日