中国有人宇宙技術の「第1ステップ」である有人宇宙船段階は、有人宇宙船「神舟5号」と「神舟6号」により順調に完了された。ドッキング目標機「天宮1号」の打ち上げ、「神舟10号」とのドッキングは「第2ステップ」の宇宙実験室段階に属し、「第3ステップ」の宇宙ステーション建設に向けた技術面の準備となる。
ドイツの週刊紙は、「中国の宇宙計画推進の主要目的は、威信の樹立だ。この世界2位の経済大国は、安価な消費財を生産できるだけではなく、技術面でも米国に追いつけることを証明しようとしている」と指摘した。
◆宇宙事業と空母の競争
2105年までに、中国国防情報化産業の生産高は、年間267億6000万元に
ある証券会社の戦略アナリストは取材に対し、「神舟10号と中国有人宇宙事業の3ステップ戦略は、中国の軍需産業に長期的な発展の機会をもたらし、市場の短期的な情報操作の的になるだろう」と指摘した。同氏から提供されたデータによると、5月末より軍需産業関連株に、多くの資金が集まっているという。
南京大学の宋頌興教授は、「中国は防衛中心の国防政策を実施しているが、これは中国が軍需産業を発展させないわけではない。一連の流れと国家計画から見ると、軍需産業は注目する価値がある」と述べた。