◇慎重になる受注
中国人民銀行(中央銀行)は18日、人民元の対円での基準値となる中間値を100円=6.4470元と発表した。日本の安倍首相が昨年12月に再登板した時はまだ100円=7.3742元だった。
税関総署の統計によると、今年1~5月は輸出が13.5%伸びたが、5月の伸びはわずか1%と大幅に縮小した。
商務部は、これは多くの要素が重なった結果で、投機的な貿易取引が抑制されて対香港貿易の伸びが大幅に縮小したこと、そして現在の対外貿易の複雑かつ厳しい状況が反映されたと分析する。
商務部が企業1000社余りを対象に調査したところ、輸出に影響する主な要因は人民元の上昇と7割以上の企業が答えた。その具体的な影響をみてみると、輸出利益が低下した企業が83.7%、受注を減らした企業が50.7%、短期発注しか受けない企業が38.1%、発注を受けない或いは仕方なく契約を破棄した企業が21.2%に上った。
「中国証券報」より 2013年6月20日