日本新華僑報網は20日、東レの日覚昭広社長へのインタビュー記事を掲載した。日覚社長は「中国式の市場経済には大きな強みがある」と指摘する。
◇中国の今後の経済発展に期待
――東レと中国との関係はいつから始まったのですか?2010年に中国はGDPで日本を抜き、世界第2の経済大国となりました。今後の中国の発展をどうみますか?
日覚社長:1956年、東レは中国・香港に子会社を設立しました。1992年、香港の子会社と陝西省の企業が統合、規模の小さい染色会社を設立し、1994年に江蘇省南通市に合成繊維織布の染色会社を設立しました。これが中国大陸部の最初の生産工場です。
中国大陸部に進出してからすでに20年近くが経ちます。この20年で中国の経済成長は世界が目を見張る成果を収めました。我々の大陸部の子会社も20社以上に増え、現在8000人以上の従業員がいます。
世界第2の経済規模を持つ中国は世界の工場から世界の市場へと発展しました。今後我々は中国でさらに積極的に貿易規模を拡大していく計画です。中国は社会主義市場経済を実施しているため、世界的な金融危機を経験しましたが、中国はすぐに損失を挽回し、順調に発展を続けています。この点でも社会主義市場経済の強みをみることができます。
中国のGDP成長率は鈍化していますが、私は中国の今後の経済発展にかなり期待しています。