経済成長率が低下しているが、経済の持続的な成長の基盤は依然として堅固だ。このような背景がありながら、6月24日の株価暴落は「スリル」あふれるものであった。中国の資本市場は一体どうしたのだろうか、と問いかけざるを得ない状況になっている。
まず9ヶ月に渡り中断されていたIPOが再開される可能性があり、資本市場の巨大な下げ含みが生まれた。次に中国は今年に入ってから信用貸付を引き締めており、資本市場に資金不足が生じている。さらに米国連邦準備理事会がQE3の終了をほのめかしており、中国資本市場の外部環境の圧力が深刻化した。この3つの要素が重なり、株価暴落が必然的となった。市場に恐慌ムードが広まるにつれ、株式市場にはさらなる下落の勢いが残されている。
株価の上昇と下落は正常なことであり、過度に注目する必要はない。なぜ中国の株式市場の続落は、これほど注目を集めているのだろうか。その深い原因は、資本市場制度に存在する不備だ。中国資本市場の設立は、実体経済に直接的な資金獲得手段を提供し、中国経済の発展を促した。