政府の穏やかな成長政策が力を発揮し、その効果が現れつつある。張研究員は「穏やかな成長の政策は昨年から実施され、財政金融政策で力を発揮した。現在、投資と消費が安定しているのは政策の効果といえる。今年に入って政府はこれらの政策に対してさらに的確な調整を行った」と説明する。
一部の長期投資プロジェクトや改革措置で効果が現れるには時間がかかる。政府が1~6月に投入した貨幣とスタートしたプロジェクトは7月以降に経済成長への貢献が表面化する。「新政府はこの3カ月、改革促進を通じて消費と民間投資のポテンシャルを解放し、穏やかな成長の目標を実現するという明確なシグナルを市場に伝えてきた。改革の政策措置は実際に効果が現れるまで時間がかかる。そのため中長期的な成長に効果がある改革措置は逆に短期的には需要面でマイナスの影響がある可能性がある」とHSBC(中国)の屈宏斌チーフエコノミストは指摘する。