しかし日本の一部のエコノミストはアベノミクスに期待しておらず、エコノミストの田代秀敏氏の著書「アベノミクスが引き金になる日本国債暴落のシナリオ」がベストセラーになった。同書は、アベノミクスにより利益を得るのは大手輸出企業のみで、一般人の所得は増加せず、物価上昇により苦しい生活を強いられると指摘した。
持続的な円安により輸入商品のコストが大幅に引き上げられている。日本は食物の自給率が低く、小麦、ヨーグルト、豆類などの商品の価格が高騰している。朝食のパンを例にすると、小麦価格の上昇を受け、日本最大のパン企業である山崎製パンは値上げを宣言している。そのうち小麦を多く使用している食パンは7%、菓子パン・惣菜パンは5%の値上げとなった。敷島製パンやフジパンも、これに追随する形で値上げを予定している。