▽日本 製造業の信頼感が目立って改善
日本銀行(中央銀行)が1日に発表した6月の短観(全国短期経済観測調査)によると、6月には製造業・大企業の業況判断指数(DI)がプラス4となり、3月の前回調査時のマイナス8から12ポイント上昇したとともに、11年9月以来初めてプラスになった。1年9カ月ぶりのプラスであり、製造業企業や大企業が通貨緩和政策による円安、輸出情勢の好転といったプラス要因に後押しされて、ビジネスへの信頼感を高めていることがわかる。
市場関係者が強調したところによると、最近の一連のデータから製造業が回復傾向にあることがわかる。ブルームバーグ社が紹介した元ゴールドマン・サックスのエコノミストの大久保卓治氏の話では、最近のデータは喜ばしいものだが、企業の管理職はデータをずっと好転させ続けることはできないとわかっているという。