「アベノミクス」を一体どうみるべきか?客観的にいうと、日本国内では安倍首相の経済措置による効果が現れてきている。日本が発表したデータによると、新規増加した需要のうち個人消費が半分を占め、公共支出の牽引による消費が増え始め、輸出拡大ペースが大企業の収益予想を引き上げ、日銀が発表した関連政策も功を奏した。
しかし「アベノミクス」にも次のような致命傷がある。
(1)経済成長の原動力を根本から大きく押し上げることはできない。個人消費と輸出は上向き傾向にあるが、それは刺激策による短期的な反応で、企業も個人もきにゅう政策の持続性に対して自信が欠如している。このところ消費は伸びているが、その原動力は一般市民ではなく、株式市場で利益を得た投資家たちだ。
(2)債務リスクが増大。政府の多額の負債で財政は赤字になり、利息支払いの圧力が増す。うまくコントロールできない場合、日本はギリシャの二の舞になる可能性がある。