いかに中国経済発展の中長期的な流れを見据えるべきか。英フィナンシャル・タイムズ紙は7月2日に掲載した社説「中国の新たな長征」の中で、「中国が現在、新たな経済発展方式の道のりを歩み始めたのは、正確な判断だ。世界のその他の国も、中国の成功を祈るべきだ」と伝えた。経済学者の華生氏も、「全体的に見て、中国経済の成長および経済の位置する段階に対して、過度に悲観的な分析をするべきではない。ましてやこれまで長年に渡り、中国経済に関する悲観的な分析が成立しないことが、何度も証明されているのだから」と指摘した。
改革の深化、都市化、科学技術の進歩、労働力の素養の向上といった要素を総合的に考えると、すでに形成された、もしくは形成されつつある改革・都市化・人材のボーナスは、重要な戦略的チャンスの時期、さらにはより長期間内の中国の持続的な発展を力強く支えるだろう。
改革が新たな原動力を生む
中国は今年より、重点分野・重要部分に対する改革を大幅に加速しており、そのうち政府と市場の関係の処理が改革深化の突破口になった。新たな中央政府は、既存の行政手続きを3分の1以上(500件以上)削減すると約束しており、現在まですでに3回に分けて165件の行政手続きなどの事項が移譲されている。政府職能の変化、行政手続き制度の改革により、市場と社会全体の活力創造を刺激し、経済・社会発展の内部の原動力を強化し、新たな改革のボーナスをもたらす。