マクロ経済の成長鈍化の圧力が高まる中、保険資金による株式投資の収益は期待していたほどの結果を得ていない。一方で、オルタナティブ投資分野における保険資金の投資の割合が徐々に高まっている。大手保険資金関連機関の関係者は14日、「上半期、オルタナティブ投資の収益率は6%以上となり、株式や債券などの伝統的投資を上回った。保険資金の全体的な収益率は昨年に比べ大幅に改善された」と明かした。15日付中国証券報が伝えた。
保険業の関係者によると、オルタナティブ投資のなかでも、インフラ施設への債権投資計画が人気を集めているという。最新のデーターから、9社の保険資産管理会社が114件のインフラ建設プロジェクト向け債券に投資しており、投資総額は既に350億元を超えていることが分かる。国の既存貸付と新規貸付の効率を最大限に発揮することに向けた政策のもと、インフラ債への投資は保険資金が実体経済に参入するための重要なルートであり、下半期の投資規模はより一層拡大する見通しだ。
「中国証券報」より 2013年7月15日