TPPの第18回全体会議が、15日から25日にかけてマレーシア東部の都市コタキナバルで開催される。今回は知的財産権の保護、市場参入などの敏感な議題を巡り交渉が進められる。また日本が初めてTPP交渉に出席し、関税などの問題に関する立場を表明することになっており、市場から注目を集めている。
日本の初出席
今回のTPP交渉の注目点は、日本の代表者が初めて交渉のテーブルに着くことだ。しかし日本は米国議会の批准と承認の手続きを経る必要があるため、23日午後から今回の交渉に出席する予定だ。
共同通信社の報道によると、先に交渉を開始していた11カ国は会議の最終日(25日)に、日本と集中的に協議する予定だ。日本政府の消息筋は、「最後に交渉に参加する日本に配慮し、先に交渉を開始していた各国は会議の最終日に、日本の特別会議を開くことになる。各国は日本に対して、農産物・工業製品の関税、漁業補償金のプランに関する状況など、21の分野の現状について説明する」と語った。