中国の上半期の7.6%というGDP成長率を、いかに理解すべきだろうか。国際金融報が企業を取材したところ、肯定的・否定的な回答が得られ、複雑なミクロ経済の縮図が浮かび上がった。
江蘇省と浙江省の中小企業経営者は、7.6%がもたらす「害」を最も早く感じ取った。浙江省寧波市で実業を営む経営者は記者に対して、「2008年の金融危機で、外国貿易の受注がなくなった。この数年間、中国経済は不景気で、国内の受注も減り続けている。さらに深刻なことに、今や銀行から融資を受けることがほぼ不可能になった。これが続けば、利益どころか経営を続けられるかも不明だ。当社の複数のサプライヤーは倒産してしまった」と語った。
これとは対照的に、EC企業が好調な業績を記録している。同じ浙江省の企業である網盛生意宝公司は当初、化学工業専門サイトを開くEC企業であったが、今やEC、ビッグデータ、ネット金融を一体化した、企業経営総合サービス業者に成長した。同社のEC研究センターの曹磊主任は、「ECは経済成長率に敏感に左右されない。大環境は理想的ではないが、当社の営業収入は20−30%増を維持している」と述べた。