AP通信社は7月15日、「豪華車紅旗の回帰は中国の雄志を示す」という見出しで、重厚な車体、突き出たヘッドライト、大きなエアインテークグリル、ルーフについた赤い飾りは、中国の巨大で自慢の豪華車「紅旗」が帰ってきたことを意味すると論じた。
国産のこの大型乗用車は、かつて中国の最も独特なシンボルの一つだった。毛主席が後部座席に座って視察したことがあり、ニクソン前大統領も乗ったことがある。しかし、紅旗は1980年代に一時姿を消し、中外合弁ブランドに地位を奪われた。
近ごろ、中国はこのブランドの昔の栄光を取り戻し、国の誇りと雄志を示すシンボルにしようとしている。今春から、新たなデザインの紅旗L7がフランスや韓国の大統領など多くの政府要人の送迎に使用されている。紅旗は近ごろ政府関係者の訪問活動でも頻繁に姿を見せている。運転士は、「高貴なる乗客の方々からこの車は良い評価をもらっている」と話す。
ブリュッセル自由大学のホルスラグ研究員は、「中国は外国のゲストに、中国は西側の商品と品位がはびこる西側社会にならないと示したい考えだ。中国はまず西側との違いを見せ、勢い盛んな大国と崇められることを望んでいる」と述べた。