中国中央テレビ局(CCTV)がこのほど放送したある場面が視聴者に深い印象を与えた。それは、カツラが流行中のナイジェリアで、おしゃれな女の子がパソコンのマウスをクリックすると、数日後に中国からファッショナブルなカツラが送られてきた、という映像だった。「広州日報」が伝えた。
ナイジェリアの女の子がインターネットで中国からカツラを買う。これは特別なケースではない。国境を越えたインターネットショッピングは、世界で今、猛烈な勢いで発展する電子商取引(eコマース)の新業態として、中国の対外貿易における希望の光になっている。「ネットで中国製品」は始まったばかりだが、世界的な意義は決して小さくない。
中国の巨大な製造業が「ネットで中国製品」にとってしっかりした物的基礎となっており、日々成熟するeコマース技術やますます発達するグローバル物流・配送システム、そして世界を席巻するネットショッピングブームが「中国製」(メードインチャイナ)の海外進出に絶好のチャンスを提供している。言い換えれば、「中国製」と「ネットで中国製品」が「最良のパートナー」になるのは当然ということだ。このことは一連の数字からも証明される。輸出の伸びが鈍化する一方で、中国の国境を越えたeコマースがこれまでにない勢いで発展している。