世界通信機器市場において、エリクソンと華為の競争が最も激しく、市場で1位と2位の座を占めてきた。近年、通信機器市場全体の冷え込みが続き、両社にも異なる動向が見られた。
両社の昨年通年の業績報告書によると、収入面ではほぼ横ばいとなったが、華為の純利益はエリクソンの3倍となり、華為の強さが示された。同社は華為2013年世界アナリスト大会で、「今後5年間の売上高の年間平均増加率は10%に達し、2013年は389億ドルに達する見通しだ」と表明した。アナリストは、「華為の2013年の営業収入はエリクソンを抜き、世界通信機器のリーダーになる」と予想した。
市場シェアでの飛躍実現のみならず、戦略面でも華為は大きな野心を秘めている。同社の2012年の年次報告書によると、企業および消費者の事業が急成長しており、同社を支える主な原動力になる見通しだ。そのうち2012年の端末の売上高は484億元に達し、携帯電話、MBB、家庭用端末を含めた各種端末製品の出荷台数は1億2700万台となった。そのうちスマートフォンの出荷台数は、前年比60%増の3200万台となった。2012年の利益は、前年比で80%増となった。