中国外交学院の周永生教授は、「安倍首相は、過去の日本政府の中国に対する政経分離政策を継承している」と指摘する。
報道によると、安倍首相はこれまで多くの場面で、日本経済復活の過程では中国が重要な役割を演じることになると認めている。だが中日の政治関係の行き詰まりの打開に対しては、実質的な動きを見せてはいない。安倍首相は先日のフィリピン訪問で、「日中関係を戦略互恵関係の原点に戻すよう努力したい」、中国と「前提条件なしの対話をしたい」といった提案をしたものの、釣魚島などの核心問題に触れることによって、北京からは冷たい反応を受けた。
「安倍首相が望んでいるのは、中日間にかつてあった政冷経熱の状態を再び作り出すことだ。当時は、中日の政治関係がいかに悪化しようとも、日本は中国市場を通じて大きな利益を得ることができた」と周教授は分析する。