二、中国にはどのような預金保険制度が必要かを検討する。現在、国際市場には主に3種類の預金保険制度がある。1)イギリスに代表される「一時払型」、銀行は口座預金のみを払い戻す賠償責任を負う。2)アメリカに代表される「リスク最小型」、賠償責任のほか、銀行の再編、更には監督・管理層の再編など幅広い機能を備える。3)日本に代表される「中間型」、「一時払型」と「リスク最小型」双方の中間的な機能を果たす。
これまでの事例を見ると、「一時払型」は既に機能しないことが証明されている。このシステムを採用していた国の大半が「中間型」や「リスク最小型」に移行している。預金保険制度を構築するにあたって、賠償金の制限、料率の差別化、早期是正措置などの世界各国の預金保険制度の実践において確立された方法を参考にするべきである。適度なリスクモニタリングとリスク処理能力を含め、責務を果たすために必要不可欠な能力を預金保険機関に与えることを考慮すべきであり、制度に参加する各関連機関に対するバックアップと保証を強化しなければならない。
「中国証券報」より 2013年8月12日