■ユーザーの消費習慣を育成する
より多くの人に有料表情アイコンを使用させたいのなら、プロモーションにおいて多くの対策が必要となる。表情アイコンのほかに、LINEでは企業向けの有料カスタムスタンプのサービスも行っている。お金さえ払えば、自分だけのオリジナルのスタンプ・表情アイコンも作れる。このほか、LINEは非常に莫大な宣伝費をかけてテレビ局でCMを流している。LINEの多種多様なプロモーション方法と大規模な宣伝展開に比べると、中国のSNSが行っている有料表情アイコンの宣伝は随分と控え目だ。
如何にうまく有料の表情アイコンをユーザーに広めるかについて、中国の某SNS管理人は、「最も重要なのはユーザーに商品の良さを認めさせ、より頻繁に使用させること」という見方を示し、「一つ目は表情アイコン自体の質にかかっており、二つ目はノウハウを駆使して表情コメントを使用する機会を増やし、ユーザーの表情アイコンに対する認知度を高めること」と分析する。
有料の表情アイコンは独特のビジネスモデルで人々の注意をひきつけ、ますます多くのSNSが表情アイコンの潜在的な経済価値に注目し始めている。表情アイコンがもたらす経済の未来において、表情アイコンそのものは商業化へのトライアルでしかないが、より重要なのはユーザーの消費習慣を育成することだ。
「人民網日本語版」2013年8月25日