しかしFTA交渉はスタートしたものの、経済、社会、政治など各方面の難題に直面しており、困難を過小評価できないという声もある。
吉林省社会科学院朝鮮・韓国研究所の張玉山所長は「経済上の重点と敏感な分野が各国にある。中国は農業と紡績業に強いが、伝統産業やサービス業では日韓が先行優位にある。現有の相違を適切に解決し、各国が関心をもつ敏感な産業に配慮するとともに、それを土台に互いの開放度を広げる必要がある」と話す。
韓国慶熙大学国際大学院の金達鉉客員教授も「韓国は中国の農産品の競争力に強い関心をもっている。韓国の農家は韓中FTAは韓米FTAよりもリスクが高いと思っている」と指摘する。