海外メディアがこのほど伝えたところによると、日本の大手乳業メーカーの明治は、5日から「明治ヨーグルトR-1」と「明治プロビオヨーグルトLG21」のドリンクタイプの3商品の回収を始めた。生産過程でゴムパッキンが混入したことが原因だ。明治によると、回収本数は100万本に上るという。報道によれば、明治が今月4日の生産終了後に機械を点検したところ、5日未明になって商品に異物が混入していることがわかった。回収の対象は今月18日から20日に賞味期限を迎える商品だ。明治の中国法人・明治乳業貿易(上海)有限公司の関係者は、中国では現在、明治のヨーグルト商品の販売を停止しているため、今回の回収には関わりがないとしているが、インターネットショッピングサイトの淘宝をみると個人でR-1を販売する人がおり、取り扱い商品の賞味期限は明らかではない。「国際金融報」が伝えた。
11年末に日本で原子力発電所の放射能漏れ事故が発生して以来、明治の粉ミルクには次々に品質上の問題が起こった。まず放射性セシウムが検出され、次いで香港特別行政区政府食物環境衛生署食物安全センターによりヨウ素含有量の低さが確認された。当時の同署の報道官はヨウ素事件について、ヨウ素の摂取量が少なすぎると甲状腺機能に影響が出る可能性があり、乳児の脳の発達に影響を与える可能性もあると強く訴えた。2011年12月6日には、粉ミルクの「明治ステップ」から微量の放射性セシウムが検出され、明治は約40万缶を回収し、無償で交換に応じることを決定した。また12年11月には、同署の測定により、6カ月未満の乳児向け粉ミルクのビオチン含有量が基準に達していないことが確認された。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月10日