中国の主要経済指標は今年上半期に低迷し、経済指標の成長を「手柄」とすることに慣れていた一部の地方官僚はこれに戸惑いを覚えた。彼らは中央政府が投資拡大の政策を再開し、中央銀行が金融緩和策を再開し市場に活力をもたらすことを願った。中央政府は、赤字拡大と金融緩和により短期的な効果を得られるだろうが、長期的には有利とは限らないことをはっきりと認識した。
中央政府のこの認識は、これまでの経済成長モデルの成否、得られたものと失われたものの総括によるものだ。ゆえに中央政府は複雑な経済情勢に直面しながらも、落ち着きを維持し冷静に対応し、総合的に政策を講じ、正確に力を注いだ。この過程において、中央政府は行政のスリム化と権力の移譲に大々的に取り組み、マクロ経済に対する管理を把握した。それと同時にミクロ経済に対する過度な参与と干渉を縮小し、市場の活力を刺激し、経済構造の調整に着手し、発展方針を変更させた。現状を見ると、これらの措置は一定の効果を得ている。中国国家統計局がこのほど公表した8月の各経済指標によると、経済低迷のすう勢に好転が見られた。