◆2007年 芸術品
2007年に流動性の氾濫が問題となった時に、多くの個人投資家は6000ポイントの高位を維持しながら、A株が10000ポイントを突破することを夢見ていた。その一方で一部の「お目が高い」人は、中国の芸術品投資時代が密かに訪れたことに気づいていた。
2005年末から2006年前半にかけ、中国の芸術品コレクター・投資家が7000万人を突破し、「国民総動員」の勢いを示した。しかし2006-2007年にオークションの不成立、芸術品価格の下落により、購入者は静観を決め込むようになり、市場から熱が引いていった。
しかし、2009年、2010年になると、オークション成立率100%の競売場で、1億元(約16億円)以上の芸術品が続々登場した。多くの専門家は「天文学的な数字」、「理解できない」と驚嘆した。後悔がつきものの芸術品市場だが、低価格で偽物が少なかった2007年を今になって振り返ると、私たちが失ったチャンスは数え切れないほどだ。