▽中国のモデル転換・レベルアップの成果は明らか
今年の大会に参加した日系企業は数が増えただけでなく、精緻化された工業生産のバイヤー数が増えるという新しい動きもみられる。兪副会長は、「これまで中国のサプライヤー探しの主な狙いは単純な委託加工貿易を行うためだったが、中国企業のモデル転換やレベルアップが進むにつれて、海外の展示企業は中国企業が技術のウエイトが高い多くの製品を製造できること、日本に劣らない品質のものもあることを知った」と話す。
中国のサプライヤーの利点について、成瀬副本部長は、「まず、中国企業は進取の気性に富み、バイヤーの要求にできる限り応えようとする。次に、中国で製造された製品の価格はより合理的で、品質もすこぶる高い」と話す。
柴宮部長は中国とアジアのほかの地域とを比較した上で、次のように述べた。産業チェーンや産業規模の点からいって、中国、日本、韓国が成熟しており、この中で中国のコストパフォーマンスが最も高い。東南アジアの一部の地域は生産コストは低いが、ほかの関連設備が整っていない。
また中国では製造から引き渡しまでの期間が短い、やりとりがしやすい、アフターサービスがより充実しているなどの利点があり、こうした点は日系企業に認められている。
各方面を総合すると、日本のバイヤーを引きつけて今回の大会に積極的に出展させた大きな要因は、中国で作られた製品のレベルアップと日に日に成熟する中国の投資環境だといえる。
JETROが今後3-5年間に海外投資の意向があるかどうかを日本企業に調査したところ、調査対象企業1千社のうち、62.1%が引き続き中国を第一の海外投資先と考えていることがわかった。
最新の多国籍調達信頼感指数によると、今年第3四半期(7-9月)の多国籍調達信頼感指数は51.28%で、前期に比べ小幅に上昇した。第4四半期(10-12月)と来年には多国籍企業の中国での調達が拡大することが予想される。(編集KS)
*ショウ:「女偏」に「捷」の旁
「人民網日本語版」2013年9月24日