中国の自動車メーカーも世界ブランド樹立のチャンスを掴んでいる。自動車メーカーは国内消費者向けのサービスや、海外ブランドの部品製造だけでは満足できなくなっている。江淮汽車(JAC)はブラジルで一定の市場シェアを占めている。中国の自動車輸出台数は1989年の時点では6台のみだったが、2012年には100万台に達した。自動車メーカーは、異なる市場の消費者の需要について検討する必要がある。吉利汽車(GEELY)は英国でミドルクラスの自動車を販売する計画を立てており、奇瑞汽車(Chery)はイタリアのシシリー島でフィアットとの工場を建設し、欧州の生産拠点にしようとしている。自動車メーカーは、単純に海外での販売台数を拡大するのではなく、西側市場で成功を収める必要があると認識しており、同時に日増しに激化する国内市場にも注目しなければならない。
フィアットと傘下クライスラーのセルジオ・マルキオンネCEOは世界の自動車メーカーに対して、中国企業の野心に慎重に対応すべきだと警鐘を鳴らし、「現在の中国ブランド車の輸出率は10%のみだが、専門家は中国ブランド車の輸出台数が2015年に3000万台に、2020年に4000万台に達すると予想している」と述べた。
また格蘭仕(Galanz)、ハイセンス、ファーウェイ、レノボ、珠海鋼琴、上海灘、青島ビール、ZTEなどの中国ブランドは西側市場で主流になっていないが、すでに真のグローバルブランドになっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月29日